今回のベンダー部会は、「PCIDSS要件11、セキュリティシステムとプロセスの定期的テスト」をテーマに開催しました。
外部ネットワークの脆弱性スキャンは、PCISSC認定スキャンベンダー(ASV)によって実施される必要があるとされています。
今回は、国内のASV事業者の多くが参加して、自社のサービス内容を紹介して質疑応答。日本国内初の有益な会合となりました。
カード会社からのオブザーバー参加も加え、50名が参加。
日時:2012年1月26日(木) 14:30〜17:30
会場:京セラコミュニケーションシステム株式会社(東京都港区三田)
【内容】
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1) ASVの要件について:事務局・森(日本オフィス・システム梶j
【 資料】
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PCISSCでは「ASVプログラムガイド」により、ASVによる外部N/Wスキャンの実施基準を定めて、ASVの認定を得るための、検査内容の品質について定めています(Ver1.2・英語版のみ)。
・ASVは、顧客が依頼したIPアドレスやドメイン以外でも、クレジットカード情報に関係するものがないかを、充分に確認する必要がある。
・顧客がインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)やホスティング・プロバイダーを利用している場合、ASVがスキャンできるよう、調整をする必要がある。
・スキャンは、顧客のシステム環境に影響を与えないようにしなければならない。
・顧客のシステム環境を故意に変更したり、侵入したりしてはいけない。
・ Denial of service (DoS攻撃)や、 Buffer overflow exploit(バッファ・オーバーフロー)など、破壊的・暴力的な検査手法は行わない。
などが定められており、ASVはこうしたガイドラインに適合している事業者です。
続いて、ASV企業から、各社15分ずつサービス紹介を行いました。
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2) 京セラコミュニケーションシステム(株)様
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脆弱性スキャンとペネトレーションテストの違いにもふれながら、nCircle Network Securityの説明をする佐藤様
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3) NTTデータ先端技術(株)様
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Scanning Service-NinjaSCANを説明する諸橋様
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4) 三和コムテック蒲lとトッパンエムアンドアイ蒲l
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マカフィーセキュア(ハッカーセーフ)と、IBM AppScan
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5) TIS蒲l
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説明する中村様(右)と三木様
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6) 日本オフィス・システム蒲l
【 資料】
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ControlCase GRC
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7) ベライゾン ビジネス様
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Cybertrust Vulnerability Assessment Servicesを説明する岡田様
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8) NRIセキュアテクノロジーズ蒲l
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Security Assessment for PCIを説明する矢野様
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9) SCSK蒲l
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Retinaを説明する富田様
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10)質疑応答およびその他情報交換
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今回は事前に参加各社から寄せられてあった質問を含め、回答が交わされました。
・ネットワークスキャンは、ペネトレーションテストのうちのどのくらいの範囲を占めるのか。
・スキャン中はシステムを通常サービス稼働中でもだいじょうぶか。これまでの実績で、受診側のサービスに支障が出たことはあるか。
・検査するグローバルIPアドレスが3個程度の場合、スキャン実施は何時間くらいか。
・診断された結果、発見された脆弱性に対して、解決策の相談や改善の提案もしていただけるか。
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意見交換の様子
以上
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